お知らせ
Trainar's Seminar 活動報告2019-02-07
医学委員会では、トレーナー育成のために勉強会を開催しています。年間通して、サッカーで多発外傷の評価や治療、スポーツ現場での対応など、トレーナーに必要な知識を学んでいきます。(Facebook:https://www.facebook.com/NagasakiFootballAssociation/)以下、昨年から現在まで行われた各回について報告です。
◆足関節・膝関節のテーピング(10/24,11/14)
講師:竹之内洋先生(のりむらクリニック)
テーピングの1本1本に対して、目的を持って巻くことや誘導の仕方を手取り足とり丁寧に指導していただきました。
◆鼠径部痛症候群の評価から復帰まで(11/29)
講師:松本伸一先生(古川宮田整形内科)
他の競技よりも発生率が高いのが、この鼠径部痛症候群です。”症候群”なので、その症状や障害は様々です。近年、その定義が発表されています(引用:https://www.ncbi.nlm.nih.gov/m/pubmed/26031643/)。この文献では、①内転筋関連、②腸腰筋関連、③鼠蹊部関連、④恥骨関連に分類し、それぞれの圧痛と抵抗時痛で評価しましょう、と割とシンプルな診断方法になっています。今回は鼠径部痛を発症する原因の評価、そこから復帰までをご講義いただきました。
◆肉離れの評価から復帰まで(12/12)
講師:吉田大佑先生(チカラ整形外科)
肉離れもサッカー選手に多い怪我の1つです。軽視されがちですが、きちんと治療しないとクセになります。復帰までにはきちんと評価を進め、明確な復帰基準を設ける事で再発をせずに復帰を目指すことができます。
ちなみに、フットボール選手のハムストリングス肉離れ後のスポーツ復帰に関して、FIFAが選抜した専門家らの意見をまとめた論文(https://bjsm.bmj.com/content/51/22/1583…)では以下の要素が重要だとまとめています。
・スタッフ間の合意
・圧痛や筋収縮、柔軟性、機能テスト中/後の疼痛の消失
・柔軟性
・フィールドテスト
・心理的準備
◆腰椎分離症の評価から復帰まで(1/24)
講師:松本伸一先生(古川宮田クリニック)
腰椎分離症は小学校高学年〜高校生にかけて多い傷害です。中でもサッカー選手は発生頻度が高く、キック動作で腰の骨にかかる捻る・反るストレスは分離症の発生を関連があると考えられています。
分離症は状態によって運動中止も推奨される場合があります。疑いがあればまず医療機関を受診し適切な指示を受けた上でスポーツ復帰を目指しましょう。
セミナーや活動に関してのお問い合わせ先
nfamc.2017@gmail.com
長崎県サッカー協会医学委員会 三浦遼平
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